平和公園(名古屋市)鳥類生息調査08年3月
2008.03.24 Monday
今月も月例の平和公園鳥類調査を第3日曜日の16日に行いました。
「三寒四温」なんて遥か昔語りの死語になりかねないこの頃の季節変化ですが、2月半ばからグンと冷え込んだ今年の冬も調査日の少し前から一挙に春モード、お天気も上々で満開の梅の花に迎えられてのスタートとなりました。

秋、里に下りてきたばかりの頃は、葉陰の暗がりを探さないと見つからなかったアオジも、日向ぼっこでもするように枝先に止まる姿をゆっくり眺められるようになってきました。

他の小鳥類に比べ早めに繁殖ステージに入るエナガなどは、いつも見慣れた群れで移動する姿は少なくたいていは番いあるいは単独で行動しています。この日は偶然樹上を見上げたら巣の中から尾だけが飛び出しているところも発見。
人の目で見つかりやすいところにあるような巣は、途中でカラスなどに雛を取られるケースが多いのですが、なんとか無事巣立つまで頑張って欲しいです。これからの時期気を付けてエナガを観察すると、卵を温めるのに長時間巣に座り込んで尾羽がカールしている個体を見つけることができると思います。弧を描くように尾羽の曲がったエナガを見かけたら「今は、抱卵の真っ最中なんだ」と思って下さい。
メジロはまだまだ群れで移動していますが、シジュウカラももっぱら「ツピーッ、ツピーッ」と繁殖モード、姿が見えてもいつもの混群の賑やかさがありません。勢い、鳥果全体としては好天気から期待が高かっただけにやや不発の印象が。もっとも、「ケキョッ、ケキョッ」といかにも練習開始早々といった感じのウグイスの声が聞こえたり、シジュウカラとヤマガラの囀りが比べられたりで、早春の(気温の方はほとんど春のさなかの感じでしたが)空気を感じられただけよかったのかも。
先月までカラカラに干からびていたハンノキ湿地は少しだけ水が浮き出ていました。もっとも、湿地というよりほとんど水溜りと呼ぶのが相応しいような状態でしたが。

水溜りの中にはちゃんとカエルが卵を産みつけていました。今の水の状態では「ちゃんと育つ前に干上がったらどうするんだろう」なんて心配になったりしますが、「カエルは途中で干上がるような場所には卵を産まない」といった話も聞きますので、ちゃんとその辺りは計算済みなのかも(っていうことは、これから夏場ぐらいまでは干上がる心配はしなくてもいいってこと?)。
道の脇にはいつも早めに春の訪れを教えてくれるオオイヌノフグリが。

こちらは、「へーっ、もう咲いてるのっ!」と言いたくなるようなヒメオドリコソウも。(ウリカエデさんの、ブログでは1月に咲いた例も書いてあるのでそんなに早くもないのかも・・)

といったところで、久しぶりにもうちょっとネタがありそうなので、今回は前後篇パターンで「以下、次号」といった形にさせてもらいます。
名古屋市平和公園鳥類生息調査、世話人より
「三寒四温」なんて遥か昔語りの死語になりかねないこの頃の季節変化ですが、2月半ばからグンと冷え込んだ今年の冬も調査日の少し前から一挙に春モード、お天気も上々で満開の梅の花に迎えられてのスタートとなりました。

秋、里に下りてきたばかりの頃は、葉陰の暗がりを探さないと見つからなかったアオジも、日向ぼっこでもするように枝先に止まる姿をゆっくり眺められるようになってきました。

他の小鳥類に比べ早めに繁殖ステージに入るエナガなどは、いつも見慣れた群れで移動する姿は少なくたいていは番いあるいは単独で行動しています。この日は偶然樹上を見上げたら巣の中から尾だけが飛び出しているところも発見。
人の目で見つかりやすいところにあるような巣は、途中でカラスなどに雛を取られるケースが多いのですが、なんとか無事巣立つまで頑張って欲しいです。これからの時期気を付けてエナガを観察すると、卵を温めるのに長時間巣に座り込んで尾羽がカールしている個体を見つけることができると思います。弧を描くように尾羽の曲がったエナガを見かけたら「今は、抱卵の真っ最中なんだ」と思って下さい。
メジロはまだまだ群れで移動していますが、シジュウカラももっぱら「ツピーッ、ツピーッ」と繁殖モード、姿が見えてもいつもの混群の賑やかさがありません。勢い、鳥果全体としては好天気から期待が高かっただけにやや不発の印象が。もっとも、「ケキョッ、ケキョッ」といかにも練習開始早々といった感じのウグイスの声が聞こえたり、シジュウカラとヤマガラの囀りが比べられたりで、早春の(気温の方はほとんど春のさなかの感じでしたが)空気を感じられただけよかったのかも。
先月までカラカラに干からびていたハンノキ湿地は少しだけ水が浮き出ていました。もっとも、湿地というよりほとんど水溜りと呼ぶのが相応しいような状態でしたが。

水溜りの中にはちゃんとカエルが卵を産みつけていました。今の水の状態では「ちゃんと育つ前に干上がったらどうするんだろう」なんて心配になったりしますが、「カエルは途中で干上がるような場所には卵を産まない」といった話も聞きますので、ちゃんとその辺りは計算済みなのかも(っていうことは、これから夏場ぐらいまでは干上がる心配はしなくてもいいってこと?)。
道の脇にはいつも早めに春の訪れを教えてくれるオオイヌノフグリが。

こちらは、「へーっ、もう咲いてるのっ!」と言いたくなるようなヒメオドリコソウも。(ウリカエデさんの、ブログでは1月に咲いた例も書いてあるのでそんなに早くもないのかも・・)

といったところで、久しぶりにもうちょっとネタがありそうなので、今回は前後篇パターンで「以下、次号」といった形にさせてもらいます。
名古屋市平和公園鳥類生息調査、世話人より