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クマの出没、激減

昨年度は全国各地で被害を引き起こしたびたびニュースになったクマの人里への出没が、今年度は状況が一変、その激減ぶりがニュースになっています。(「人里へのクマの出没激減」 asahi.com 2008年01月17日)

テレビ、新聞等の報道では、「ミズナラ等の木の実が豊作で、エサを求めて人里へ下りるクマが少なかったのでは」といった、研究者の談話が紹介されていました。

確かに、ナラやブナの仲間は、何年か周期で豊凶を繰り返し、世話人の専門である?鳥の方でも、今年はカケスがさっぱり姿を見せず、他の冬鳥達も姿が少なかったり飛来が遅れていたりするものが多く、クマと同様、山の方でエサとなる木の実が多く残っていることが理由として語られていますので、結論としてはその辺りに落ち着くのが、妥当なのでしょう。

しかし、運悪くクマと遭遇した人が襲われる事件が頻発したこともあり、昨年度は1年間でなんと4,340頭が駆除されています。もともと、国内の野生のクマの生息数は、はっきり把握されておらず、10,000から15,000頭ぐらいとされ、中には5,000頭とする説もあったぐらいですので、最大に見積もって15,000頭ぐらいだったとしても、およそ三分の一が1年で殺されたことになります。10,000頭とするとほとんど半減状態。

そう考えると、ひねくれた世話人などは、「激減は「人里への出没」じゃなくて生存するクマの数じゃあないのか」なんて直ぐに思っちゃいますが、こんな発想は一般的ではないのでしょうかネエ。

朝日の記事では、似たようなC・W・ニコルさんの談話が添えてありましたが、環境省辺りでそういった観点からのアクションがまったく見られないのが、なんとももどかしい気がします。

穿った見方をすれば、木の実が豊作だといわれていることにしても、「大口消費者にあたるクマの数が減って、たくさんの実が残っているので、豊作に見えるだけじゃないの?」といった考え方もできないわけじゃあないでしょう。

参院選の惨敗みたいに、よほど自分達が切羽詰った状態に追い込まれないとややこしい問題は先送り、といった体質は、年金や肝炎などでしっかり実証済みですから、「はっと気付いたときには手遅れ」といったことにならなければいいのですが。

野生動物に関しては、クマばかりではなく、シカやイノシシなどでも食害が問題になるなど、生息環境の面も含めて人間との共生のあり方が問題となっていますが、どれもしっかりした生息状況すら把握できていないまま、もぐら叩きのように対症療法が繰り返される状況が続いています。ぼちぼち、本格的にきちんとしたデータに基づいて管理できる体制を整えていかないとヤバいのではないでしょうか。


名古屋市平和公園鳥類生息調査、世話人より
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