鳥見人(トリミニスト)の日日

名古屋市平和公園鳥類生息調査グループの世話人を務める、鳥見人Uncle Kが、毎月第3日曜日に行っている調査の片手間に撮った写真を中心に公開していきます。
<< July 2009 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
 
RECENT COMMENT
RECENT TRACKBACK
PROFILE
 
平和公園(名古屋市)の工事が始まりました
いよいよ平和公園の工事が始まりました。

公園内で行われる工事で「いよいよ」という気持ちになること自体、新鮮なものがあります。

これまで公園内の工事と言えば、ハギが生い茂った土手が敷石に置き換えられたり、両脇にヒヨドリジョウゴが咲き湧水が作った水場で小鳥たちが水浴びをしていた脇道が、金属製のフェンスに挟まれたアスファルトの舗装路に変わった姿を見て、切ない嘆息を漏らすのがお決まりのパターン。

言ってみれば、トンボやカエルのために行政の予算が使われるようなもんですから、計画作りの段階から参加していたとはいうものの、慣れていない分、ドキドキ感があります。

射撃場跡地の散弾による鉛汚染が予想外に広範囲に広がっていることが判明したり、途中で市長さんが交替されて計画自体の見直しが行われることになったりして、流動的な部分はありますが、とりあえず、今回の工事では、新池側の入り口から東西に延びる中道沿い(谷戸地)で、西の端、これまで仮設ハウスで里山の家が設置されていた箇所に、森づくりの活動拠点に案内所、休憩所等の機能をプラスした形で新たに里山の家を建設。もう少し、東に入ったあたりに炭焼きの窯を設置するためのスペースを造成。

中道反対側の東の端、現在パンパースの生えている辺りには、溜め池を復元、東西に流れる小川を造って、人工的に生き物の生息のための水辺を増やすと同時に、谷戸の中央に広がる湿地や復元を予定している水田に周年一定量の水を供給できるようにすることなどが予定されています。

先日、行政側(市と建設会社それぞれの担当者さん)、市民側(森づくりの会の皆さん、アンド、お邪魔虫の世話人等)で、現地を歩きながら工事の説明を伺い、細かなすり合わせをする機会がありました。

以下は、そのときの様子。

東邦高校側の市民の森入口には、下のように工事開始を知らせる看板が設置されました。

市民の森入口の立て看板09年6月25日

溜め池が造成される予定のパンパースの周りも、写真のようにフェンスで囲まれていました。

溜め池造成予定地09年6月25日

パンパースのすぐ西側、谷戸への入り口部分です。どんな感じで小川ができるか、想像できますかネエ。

予定されている小川の流れに沿ってフェンスが置かれています09年6月25日

当日の立ち会いの様子。

みんなで工事の説明を聞きながらあれこれ注文を09年6月25日

「小川は、できるだけ直線ではない方が」
「シュロは全部切り倒して、後々復活しないよう切り株に切れ込みを入れて」
など、細かい確認や注文が飛び交いました。

既に整地の準備の草刈りなどはかなり進んでいて、立ち会いの間にも、ちょうど炭焼き広場のできる辺りで、以前、森づくりの会の皆さんが苦労して刈り取りを行っていた竹林が、重機であっというまに伐採されるところに遭遇。あまりのあっけなさに、「あの苦労した時間は、何だったんだ」と、ぼやく声も聞こえました。

下の、ブロックで仕切られた部分より向こうは、以前、建設現場の残材が捨てられていた場所。

今回の工事では、盛り土をした上で広場を造成、農作業の道具などを入れる倉庫が脇に設置される予定です。

整地の準備で草刈りの行われたところ09年6月25日

周りの樹木が育って、たくさん水を吸い上げるため湧水が細り、湿地の乾燥化が進んで、当地の自然に関わってきた方の多くが危機感を抱いていました。(世話人も、日頃、コーヒーがぶ飲みですぐになくなってしまうことから、配偶者に「この前買ってきたばっかりなのに」と非難されてますが、平和公園の樹林でかなりの割合を占めるコナラも水をがぶ飲みするタイプらしいです)

溜め池や小川の造成で、湿地の衰退にストップがかけられると同時に、水生昆虫やトンボなどの生態系が広がることも期待できそうです。

今回の工事は、公園整備のため市によって買い上げられ、耕作されないまま放置されていた耕作地の再生にもつながるもので、こちらも期待するところが大きいです(もっとも、どのように維持管理を進めるのかという肝心のところは、まだまだこれからですが)。

水辺の生き物の生息を目的とした冬水たんぼ(冬場も水路や田の一部には水たまりの残る昔ながらの水田)はもちろんですが、かつて畑だった場所がすっかりクズなどに覆われ、周りの樹林も、下草が刈られないまま、周囲をササ藪に囲まれて、ササ藪等の繁みを好むウグイスが目立つようになった反面、毎年繁殖が確認されてきたモズの繁殖記録が絶えて久しく、モズを含む草原性の鳥達の存在感が年々薄くなっていた心配が解消される可能性が高いのです。

工事が進んでくると、またいろんな声が飛んできそうですよね。

これについては、根気よく、工事の趣旨や目的を説明して分かって頂く方を増やすしかないですね。また、それが生物多様性の本質を理解してもらうことにも繋がることなので。
先日も、
「茶畑の一部に、肥料として敷きこむ草を刈るための敷地(草場というのだそうです)があり、どこそこの茶畑では、今でも毎年そこで草を刈り取って茶の木の周りに敷きこんでいて、その草場に希少な在来植物がたくさん生育しているのが見つけられた」
みたいな記事をどこかで読んで、どこかにメモった覚えなのですが、どこを探しても見つかりません。

新聞だったか、WEB上だったかも定かでなく・・。

平和公園ばかりでなく、こちらの整理ももうちょっと考えないと。


名古屋市平和公園鳥類生息調査、世話人より
平和公園(名古屋市)鳥類生息調査09年6月
6月の平和公園鳥類調査は、21日、5月に引き続いて雨の中の調査となりました。

5月は、事前の予報がかなり悲惨な内容だったのに、調査中はほとんど傘いらず。この1〜2年を思い出しても似たようなパターンがほとんど。この日も、朝方はかなり酷い降りだったのに家を出る頃はかなり小降りになって「しめしめ」と思ったんですが、そうそういつもうまい具合にはいかないもの。出発のときから森コースを終えて猫ヶ洞池へ向かう頃まで、ずっと傘をさしての調査となりました。

もっとも、負け惜しみで言うわけではありませんが、ここ数日の蒸し暑さを考えると、晴れた方がよかったかどうかはかなり微妙なところ。歩き回っていると多少蒸し暑さは感じたものの、大汗をかくほどでもなく、蚊に悩まされることもなかった、など、雨降りで逆に良かった面も。

6月と言えば、鳥見人(トリミニスト)にとって、どちらかと言えばシーズン・オフ。おまけにあいにくのお天気で、悪条件が重なった割には、初参加の方がみえたり、参加人数はまずまず。参加者の熱意に押されたのか、途中中だるみはあったものの、調査の方もまずまずの結果となりました。(雨をものともしないツバメの貢献が大でしたが)

歩く方としては、居残り組みの中にキビタキが入ってくれるようになったのが大きな救いで、当日は、森コースに限っても、4箇所ほどで美声を聞かせてくれました。

この日は、キビタキに加え、予想外のオオルリの声も。

渓流沿いの岩棚で繁殖、といったイメージの強いオオルリですが、平和公園でもお気に入りの場所が見つかったのでしょうか。

お天気のかげんもあって、ハンノキ湿地はこの日も水量満杯。

ハンノキ湿地09年6月21日

公園の方では、再度水面のかさ上げも計画して頂いているようですが、底が抜けたままでは効果のほどもイマイチ疑問符がぬぐえません。

1年のうち何ヶ月も干上がった期間があるようでは、両生類や水生昆虫は生息できないので、水たまり程度でも周年干上がらずに踏ん張ってほしいんですが。

これだけ毎年期待を裏切られると、ほとんど悲願といっていい感じになってきちゃいましたネエ。

市民の森の途中では、雨に濡れたオオミズアオが、まるで標本のように地面にへばり付いていました。

オオミズアオ09年6月21日

森コースを切り上げて猫ヶ洞池の方に着いた頃には雨の方も小休止。雲間から日がさして、鹿の子公園の緑が水面に映り、とっても綺麗だったんですが、写真に撮るとやはり色がイマイチ。

猫ヶ洞池09年6月21日

途中、ポーズをとってくれたトンボはマイコアカネでしょうか。

マイコアカネかな?09年6月21日

トンボの同定は、よく分からないので、とんでもなく明後日の見立てかもしれませんが。

この調査の翌日からは、旧農地コース(谷戸)で溜め池の造成や、里山の家の建設などの工事が始まりました。

谷戸の工事のお知らせ09年6月14日

工事が進んでくると、また、さまざま意見が出てくるでしょうが、工事に関しては、日を改めて取り上げたいと思います。


名古屋市平和公園鳥類生息調査、世話人より
「名古屋市平和公園の鳥類2」
センサスグループとしては3冊目の本、「名古屋市平和公園の鳥類2」がようやく発刊にこぎつけました。毎月第3日曜日、名古屋市平和公園で行っている鳥類生息調査の、1987年4月から2007年3月まで、20年分の記録をまとめたものです。

picture「名古屋市平和公園の鳥類2」

以前出した「名古屋市平和公園の鳥類」では、同じく1987年4月から5年分の調査結果をまとめてありますので、何ともまあゆったりペースの歩みではあります。

はたして次はあるのかどうか。もし、あるとしたら、毎年着実にメンバーの平均年齢が上がってきていますので、それまでちゃんと生き残っていられるかどうか、といったといったレベルの話になっちゃいますが。

内容見本はこちらから→【サンプルページ】

今回は、観察記録の残る月の升目に観察個体数に応じて濃淡を付けたので、大ざっぱにでも種ごとの20年間の増減が分かるようになりました。

実際20ン年調査を行ってきた身としては、ライブで各種の盛衰を目にしてきたわけですが、それでも、こうして一つの表にまとまってみると、感覚的に感じていた印象と調査結果にずれがあったり、見落としていた点に気づいたり、といったところがあるのが、当事者としても面白かったです。

入手ご希望の方は、HP「名古屋市平和公園の鳥達/センサスグループの本」で確認の上「お問合せ」よりメールにてご連絡下さい。

20年間の各鳥種の栄枯盛衰は、平和公園自体の環境の変化に起因すると思われるものもありますが、世界的に減少が問題視されている種、近頃顕著な気候変動の影響、鳥種自体の生態の変化等々、様々な背景があり、中には今後の推移によっては、単に一時的な変化に終わってしまいそうなものもあり、単純に断定はできませんが、生態系の上位に位置する鳥達の消長はその地の生態系の豊かさを測る指標となります。

平和公園でも、せっかく都市の中に残された豊かな生態系をよりよい形で次の世代に残そうと、森づくりの活動を進めている最中ですが、似たような環境で「里山再生」に取り組む方にも基礎資料として参考にして頂ける形でまとまったと思いますので、我がグループの製作費回収のためにも(笑)、一度手にとってご覧になることをお勧めします。

先の新型インフルの騒ぎで「客観的なデータや科学的な根拠に基づいて行動することが苦手」といった国外の評価(うろ覚えなので正確ではないかもしれませんが)が新聞で紹介されているのを読みましたが、マスクの売切れ騒ぎや、実効性よりパフォーマンスを狙ったような水際作戦を見る限り、悔しいけど認めざるを得ない部分があります。

当り前のように信じ込んでいたことが、データとしてまとめてみると、実際にはずいぶん違っていたりすることも少なくありません。

反対にデータをもとにしていても必ずしも客観的な事実とは限らず、都合の悪い部分を削ってうまくごまかされているような例も、政治の世界などではよくあるお話。

世話人も、自分達の調査に限らず、けっこう長々とあちらこちらで鳥の調査に関わらせて頂いてきましたが、年数かけてデータを積み上げていくような作業に興味を持つ若い方が少ないのが気になります。

いろいろ社会的要因もあるでしょうが、だらだら年数だけ過ごして、きちんと活用できていない私達も責任の一端は感じないといけないのかもしれません。

温暖化に象徴されるように、これまで環境の変化にそれほど関心を持っていなかった向きも、日常会話で話題にするほど、動きが急になってきたことでもあり、「今日、鳥の世界に起こっていることが、明日は人間に降りかかってくる」という言葉が現実味を帯びてきました。

これまでのツケを払わされそうな世代の中からも、一過性のイベントではなく、地道にデータを積み上げるような作業に興味を持ってくれる方が、もう少し出てきてくれないと、困るんですが。

最後は、オジサンの愚痴になっちゃいましたネエ。


名古屋市平和公園鳥類生息調査、世話人より
平和公園(名古屋市)鳥類生息調査09年5月
5月の平和公園鳥類調査は、月の半ばを少し過ぎた17日に行いました。

事前の予報にさんざん脅かされ、朝家を出る際もけっこうな降りだったので、はやり?のゲリラ豪雨の中で調査を行っている妄想が頭の中を飛び交いながら調査地に向かったのですが、到着して装備を整えだす頃には降りも治まり、一瞬傘を持つのを逡巡するほど。結局、調査中は傘なしでもOKな程度の降りで、改めて日頃の行いが大事と知らされました(なんのこっちゃ)。

春の渡りもボチボチひと段落の時期に悪天候ということで、開始して暫くはヒヨドリの声ばかり、「大した鳥果もなく雨中の散歩に終わるか」という思いが頭をよぎりましたが、調査の分かれ目、展望広場への坂の登り口に差し掛かる手前辺りで、すっかり夏のシーズンに定着した感のあるキビタキの囀りが聞こえてきました。

キビタキはこの後も何箇所かで声が聞こえ、また今年も秋まで楽しませてくれそう。

平和公園に限らず、市内各所で繁殖シーズンを通して留まる例が確認されているキビタキですが、巣が目立たないこともあって、きちんとした繁殖記録はあまり報告されていないようです。平和公園をウロチョロしている写真屋さん達のどなたか、決定的な記録にチャレンジしてくれないかなあ。

もっとも、熱心なあまり、繁殖の妨げになってはやぶ蛇なので、あまり煽ってもいけませんが。

坂の途中では、ネジキの花がまだ勢いを保っていて、あちこちで地味ながら可憐な姿を見せてくれました。

雨に濡れたネジキの花09年5月17日

見慣れた花も、雨に濡れた姿は、一味地が多々風情がありますね。

ユーカリ林脇の側溝の向こうには、今年もヒルガオの姿が。

市民の森に咲くヒルガオ09年5月17日

東山動物園にコアラが来てユーカリが植えられる前からのお馴染みさんで、何度も辺りが掘り返されて周りの環境が変わってもしぶとく生き残ってます。さして存在を誇示するわけでもなく、それでいて、ちゃんと時期になると花開くのを見ていると、思わず「やあ、また会いましたネエ」って声をかけたくなっちゃいます。

ハンノキ湿地は、この日のお天気もあって、水が溢れかえった状態。

ハンノキ湿地09年5月17日

市民の森の出口手前の辺りでは、あまりにキビタキの囀りが近く頭上を見上げてキョロキョロしていたら、目の前にオスが飛び出してきて、雨模様のお天気にも関わらず、鮮やかな黄色をちゃんと確認することができました。

時期的に猫の方ではあまり多くを期待できないことから、これがこの日のクライマックスだろうと思いながら、森コースの終着点の出口を出たところで、向かいの東邦高校脇の樹林の方から「ツキヒホシホイホイ」とサンコウチョウの囀りが。

子供の頃の駄菓子屋で、お釣りで引いたクジに大当たりが出た時のように、メッチャ、得したような、豪勢なおまけがついて、鳥果としては実質これがシメとなりました。

猫ヶ洞池の方も水量満杯。

猫ヶ洞池09年5月17日
ベルマウスには勢いよく水が流れ込んでました。

雨水が流れ込むベルマウス09年5月17日

岸辺には、毎年勢いを増してきて、辺りを席巻してしまうのではないかと気になっているイタチハギが今年もしっかり繁茂してきました。

岸辺に生い茂ったイタチハギ09年5月17日

イタチハギや湿地部分に広がってきたキショウブなどは、近頃とかく話題に上がる外来種。姿かたちで好悪分かれ、問題視することに賛否もあるようですが、問題視されている種の大半は爆発的な繁殖力で、その勢いに押されてひっそり姿を消している在来の生物もたくさんあることから、それぞれの花や動物などに罪があるわけではないので心が痛む部分もありますが、ある程度取り除いたりすることも仕方がないかな、とは思いますネエ。

一方で次々物珍しい植物や動物が新たに入り込んできている現実もあるわけで、大もとの蛇口の方にこそ、何らかの規制が必要なように思うのですが、手遅れに近いほど問題が大きくならないと歯止めをかけるのは難しいようで、よけい、邪魔にされる動物や植物たちに複雑なものを感じてしまいます。

招かれざる存在としては、下のような例も。

ゴムボートでベルマウス近くに乗り入れた釣り人09年5月17日

こちらは多少お仕置きされても同情の余地はないと思いますが。水の流れ込むベルマウスの真横で、事故などあったら公園の管理責任などもからんでややこしいことになると思うんですが。


名古屋市平和公園鳥類生息調査、世話人より
平和公園(名古屋市)鳥類生息調査09年4月
しばらくご無沙汰でしたが、久々の更新です。

時間が取れない状態が続いている間に、年度が替わってしまいましたが、09年度最初の4月19日に行った調査の報告です。

例の如く、やや遅刻気味の時間にスタート地点に到着。まずは参加者の多いのにびっくり。春を通り越して一気に初夏を思わせるような陽気に、皆さん誘われたんでしょうか。

鳥達も同じ気持ちだったのか、人に負けずなかなかの盛況でした。

出発後ほどなく、市民の森の中からコマドリの囀りが聞こえたのを皮切りに、2コースに分かれる展望広場への坂の登り口あたりではキビタキの囀り。尾根筋からユーカリ林にかけて少々中だるみはあったものの、再び、市民の森に戻ると、今度は、センダイムシクイの声。「まだまだ、俺もいるよ」と、冬鳥のシメも姿を見せて、「これで、最後の"締め"」かとシャレていたら、aquaさんが一人静かに休憩中?のオオルリを発見。

春の渡りでダンマリのオオルリというのもちょっとルール違反気味ではありましたが、旧農地コースの番外では、ハチクマも観察されるなど、賑やかに春の渡りの雰囲気を満喫することができました。

季節の進行がやたらに早いため、猫ヶ洞池のシダレザクラは残念ながら盛りを過ぎていて、かろうじて花が残っている、といった感じ。本来ならちょうど盛りの時期のはずのコバノミツバツツジは、もっと無残で、花の名残の萎れかけたメシベを目にすることができただけ。

下の写真は、モチツツジの方だと思います。

モチツツジ

代わりに、ガマズミは今が満開といった風情で花を開いていました。

ガマズミ09年4月19日

ハンノキ湿地は、直前に降り続いた雨の影響もあってか、満杯の水を湛え、奥の方では番で餌を漁るカルガモの姿が。

ハンノキ湿地09年4月19日

猫ヶ洞池は、冬ガモ達はすっかり姿を消していましたが、新緑にすっぽり包まれて、春の雰囲気だけはたっぷりと味わわせてくれました。

新緑に包まれた猫ヶ洞池09年4月19日

調査が終わった午後には、午前中よりさらに気温が上がって、蒸し暑さこそないものの、ほとんど真夏の陽気となりました。

何年か前までは、春、秋の渡りも、時々の天候の加減でピークのずれはあるものの、オオルリは○月○日頃、キビタキは△月△日頃のように初認、終認の時期は前後3日のずれもないのを当たり前と思っていましたが、ここ数年、すっかり様相が変わってきてしまいました。

今回の調査も、あれもこれも一挙に移動を始めた感じで、鳥見人として楽しむ分にはよかったのですが、この変化が鳥達に与える影響を考えると、そうそう単純に喜んでばかりもいられない、というのが正直なところです。

鳥達の渡りや、植物の生育時期、昆虫の活動を始める時期などは、日照時間や気温の変化など指標となるものが微妙に異なります。

うまく、変化に適応できれば問題ないですが、気候の変化に合わせることができずに、餌となる虫の発生のピークが子育ての時期とずれてしまったりすると、死活問題になりかねません(既に、国内で繁殖する種でもコムクドリなどではこのような懸念が指摘されています)。

年々、気候の変化の激しさが増している感じなので、今年もまた、気のもめる一年になりそうな予感のする4月の調査ではありました。


名古屋市平和公園鳥類生息調査、世話人より

Copyright (C) 2004-2009 lolipop Some Rights Reserved.

Powered by ロリポブログ