2010年最初の平和公園鳥類調査は、17日の実施。21世紀も10年代に入って一区切りといった感じもありますが、調査の方は、それとは関係なく「寒かった!!」
風がなかったのがせめても、といった感じでしたが、やはり上々のお天気の割に参加者はやや少なめ。
得意の鳥見の法則(「世話人が出かけたくなる陽気の時は、鳥たちも元気」という、長い経験から導かれた定理です)からいうとちょっと心配な状況だったのですが、幸い、先月に引き続きメジロ君たちが元気。しかも、この日は、どこかでどかっと大群に出会う、というよりは、行く先々で満遍なく登場、といった感じで(言葉を変えれば、「ややだらだらと」といった感じにも取れますが・・)、とりあえず、市民の森コースを歩いている間は、ほぼ切れ目なく目を楽しませてくれました。
秋の渡りの初め頃には一旦賑やかしてくれたものの、年末近くまでは暖冬気配だったためか、その後存在感の薄かったシロハラも、あちらこちらで声が聞こえるようになり、何度かは姿の方もバッチリ拝ませて頂けました。数が増えず気になっていたアオジも、数はそれほどでもないものの、何度か道路上や目に付く枝先に出てきてくれて、人気を取ってました(秋に渡ってきた直後は、地味な色合いが濃いですが、この時期になると羽の艶が増して、こころなしお腹のグリーンも鮮やかになるんです)。
何年か前までなら、10月の末から11月初め頃が移動の期間で、11月も半ばを過ぎるとその冬の冬鳥たちのメンバーがだいたい固まっていたのですが、まだ、印象に過ぎない段階ではあるものの、うろちょろ越冬場所を決めかねる流動的な時期が長くなり、定着する時期がずれてきているような気がします。カケスが今年も不作の気配で、アオジも数がイマイチのままと、ご近所の山から下りてくるメンツがそろって個体数を減らしているのも気になるところ。
「やっぱり、気候変動の影響ですかねえ?」と聞かれると「そうですねエ」と唸るしかないですが。
1年前はカラカラに干からびていたハンノキ湿地は、この日もマズマズの水量。
ただし、カシナガ被害でナラ枯れとなった樹木がバッサリ伐られて、周りがスカスカなのがなんとも情けない。
この日は、新たにやはり湿地周りのあちらこちらで、やはりカシナガがらみといった感じで、バッサバッサと伐り倒されているところに遭遇。
昨年、東山公園で枯れ枝が落下して来園者が怪我をする事故があったこともあり、当地でも危険木排除ということで、伐採予定の木や枝を刈り取る予定の木にはテープが巻かれてある程度覚悟はしていたものの、選定対象の木がなかったはずの場所も伐り倒されていたり、場所によっては、「もののついで」といった感じでひとまとまりの区域がバッサリ伐られていたり。
伐採跡の見た目も、台風直後に倒木があちこち転がっている、といった感じで、「森の手入れ」とはかけ離れた印象が流石に気になり、調査後に、森づくりの会の方へ確認。
後日談とはなりますが、森づくりの会の方はこちら以上に騒ぎになっていたようで公園側から説明をうかがう集まりに飛び入りで参加してきました。
一応、「カシナガ被害への対応も兼ねて」という前フリはあったものの、「倒木の危険のある樹木の伐採」が主ということで、「多少でも倒れる危険のありそうな木は現場作業者の判断で伐採した」との説明に、説明を聞いた側の一同「やっぱりな」といった感じ。
「運び出して処理するまでの予算はないため、伐り倒した木は現状のまま」との説明に、森づくりの会の側であまり予算をかけずに処分できる方法をいくつか提案して、一応当日は「再検討」の回答を頂き、今の時期は枯れてしまっている印象でも春になれば再度新し葉が出て再生しそうな木まで伐り倒された可能性が高いので、「今後は、見極めのつきやすい時期に選定した上で伐採する」ことと、森を維持する上で「残して欲しい木」が伐採されないよう、テープを巻くなどで事前に市民側も確認した上で伐採を行ってもらうようお願いしてきました。
これは、私も初耳でしたが、カシナガ被害に遭って枯れたように見えても、翌春には再生する木もあるそうです(盛んに樹液を出している木は、まだ抵抗力が残っているので再生の可能性が高いという話も伺いました)。
途中で二股に分かれている木などは、片側枯れても、もう一方は緑の葉を残しているものもあり、こういった木は枯れた側のみ伐り倒せば大丈夫なようです。
また、「ナラ枯れとなった木はいつまでも枯れた葉が落ちないまま」で、今の時期、ナラ枯れか否かの識別点になるような話も出ましたが、近頃、秋の冷え込みがないため「離相」が十分できずに葉が残るものもけっこう多いので、その辺りとの見極めは難しそうです(下の写真のような例)。
逆に「ナラ枯れしても、葉が落ちずに残っているのは、春になれば再生する」という説も出て、この辺りはもう少し観察が必要なようです。
もし、何か情報をお持ちの方が見えれば、ご一報頂くと助かりますが。
この会議の席で「新年度(2010年度)からカシナガ対策に国の助成金が付いた」とのことで、春以降伐採する分に関してはこの「助成金」を使って行うので、伐採した木は「公園外へ運び出して焼却処分される」という話でしたが、既にかなり被害が広がっているため十分国からの予算で賄えるかどうかは???といった感じ。
市の予算で補充した分は、やはり今回同様、公園内に放置される可能性が高いようです。
カシナガ対策で、伐り倒した木は「その場で焼却」がセオリー。カシナガの詰まった枯れ木をそのまま転がしておくのは、カシナガ防除どころか、支援しているように思えなくもないことに加え、ここまで広がってからの対策自体、「今さらねえ」といった感じがなくもありません。
ついつい「せめて、もう2〜3年早めに動いていればねエ」と愚痴のひとつもでちゃうのは、元々性格が悪いのか、年のせいなのか・・。
つい、脱線が長引いちゃいましたが、猫ヶ洞池のカモたちは、やはり寒さがこたえるのか、この日も、アシの根元に張り付いたまま。
はたして、今年の飛来数がどの程度なのかは、相変わらず「今後の課題」となっちゃいました。
アシから追い出すとソコソコ出てきそうな感じもしたので、「誰か、アシ原に入ってバシャバシャやれば」と一応提案はしてみたのですが、残念ながら賛同者なし(当たり前だっ!)。
池の脇では、ヒヨドリがセンダンの実をツツいていましたが、実が大きいのでやはり飲み込むのは大変そう。2〜3度失敗して咥えた実を取り落とした後ようやくゴックンと丸のみに成功。ムクドリはもう少し上手に食べるんですけどね。
この日は、市民の森のメジロ達も、今まであまり寄り付かなかったソヨゴの実を盛んに食べてました。ようやく、熟して食べごろになったのか、ぼちぼち他の食べ物が乏しくなってきたのか。
市民の森から猫ヶ洞池へ移動する途中には、なんと、動物食の代表選手のモズが、冬芽(ごめん、樹種までは気が回らなかったので不明)をツツいているところを目撃。世話人の観察不足かもしれませんが、長年鳥屋をやっていながら、初めての経験ですわ。
いや〜、自然観察は奥が深い。
名古屋市平和公園鳥類生息調査、世話人より