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平和公園(名古屋市)鳥類生息調査10年7月

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7月18日に行われた調査の報告です。

直前の15日には最後のひと暴れとばかりに列島のあちらこちらで水の害を引き起こして梅雨が明け(うちのお墓のある八百津でもお寺のすぐ近くで土砂崩れがあり、翌日慌ててお寺に安否を確かめる電話を入れるという一幕も)、正に夏本番といった感じの一日に。

鳥類の生息調査の筈が、しっかり主役はセミに奪われた感じで、シジュウカラ、メジロ等がたびたび近くに寄って来てはくれるんですが、しっかり葉が茂っていることもあって、セミの存在感を揺るがすまでの迫力は発揮できずじまい。

ここ何年かこの時期の救いとなっていたキビタキの囀りも、今回は不発。森コースを終える際は、先月の再現(サンコウチョウのサプライズ)も期待したのですが、そうそうラッキーが続くはずもなく、イマイチ盛り上がりに欠けたまま猫ヶ洞池でのサプライズに期待を繋いで森コースを終了。

猫ヶ洞池の方では、カイツブリの姿もなく水鳥の数も少なかったのですが、美味しそうな虫たちがたくさんいたのか、ベルマウス上空にツバメたちが集合、しかも大半は当地では見る機会の少ないイワツバメとあって、これが今月のメインとなりました。

イワツバメ、先月に引き続いての登場で、しかもしっかり数が増えてまして、たまたまなのか、市内で繁殖する個体が増えていて、観察個体数の増えていく前兆なのか、来年以降が気になります。


調整口のかさ上げ効果に梅雨の終盤大量に雨の降ったこともあってか、ハンノキ湿地は今月も満水状態。

ハンノキ湿地10年7月18


こちらは市民の森で目に付いたリョウブの花。

リョウブ10年7月18


蜜を目当てに寄ってきたハチの姿が見えます。

梅雨が明けて、セミたち同様元気になったのが、こちら、カシノナガキクイムシ(通称、カシナガ)。

カシナガ被害10年7月18


しばらく前まではなりを潜めていて、この日も尾根筋の写真の場所で出くわすまでは「今年は今んとこ目立たんねエ」なんて話してたんですが、ここから先は「あちらでもこちらでも」といった感じで被害木に出会いました。

まだ、被害に遭ったばかりか、穴ぽこはぼこぼこに開いている割に葉が青々としている木も多く、梅雨明けを待ちかねて一挙に動き出した感じです。

特に写真にある尾根筋のコナラは、ハンノキ湿地の周囲などに比べると植えられた時期が遅く、まだそれほど年数の経っていない木で、「お前までやられちゃったの」と言った感じ。当地のシンボルツリーのような老木が被害に遭った時とはまた違ったショックがありましたねエ。

去年、「平和公園(名古屋市)鳥類生息調査09年12月」で取り上げたように、「倒れたら危険」という理由で被害木を(完全に再生不能かどうかの確認も不十分に)バッサバッサ切り倒しながら、「予算がない」とかで、特別焼却や燻蒸処理もしないまま放置するという中途半端な処理で、さながらカシナガが広がる手助けをしたような形になっていたので、当然といえば当然の結果なのですが、ハンノキ湿地西側のユーカリ林に面した堤の両側などはほぼ軒並み、といった感じ。

まだまだシーズン初めということを考えると、どこまで被害が広がるのか、かなり心配です(カシナガ被害にあって伐採した木は、その場で焼却するか、伐根も含め、ビニール等で全体をラッピングして殺虫剤で燻蒸処理をしないと、かっこうの生育場所となってしまう。また、伐採跡の周辺は、日当たりや風通しがよくなり、日向を好むカシナガには活動しやすい環境となる。)。

ここで増殖したカシナガがまた周辺に広がって被害を撒き散らす結果につながるわけで(かなり移動能力は高いそうです)、こういうのを見ていると、連日のように流れるCOP10のPRがやけに空々しく響いちゃうんですが・・・。

下は、1〜2か月前に比べぐんと緑が濃くなった猫ヶ洞池。

猫ヶ洞池10年7月18日


ここでも、ちらほら茶色い葉が目立ちます。

後味悪いまま終わるのも何なので、こちらは6月に田植えをした田んぼの様子。

田んぼ10年7月18日


稲も今のところ順調よく育っているようですが、造成のために削られた周辺も、早くもかなり植生が回復してきました。

工事の後遺症から抜け出るのに「3年程度はかかるかな」と思っていたんですが、もう少し早めに効果が表れそうな期待も出てきました。


名古屋市平和公園鳥類生息調査、世話人より
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平和公園(名古屋市)鳥類生息調査10年6月

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いつもながら、次の調査が迫るギリギリの時期での慌ただしい更新(というか、何気にひと月すっ飛ばしてるって)ですが、6月20日に行われた調査の報告です。

時期的に居残っている鳥たちの種類も少なく、おまけに繁殖もひと段落といったタイミングで、残っている鳥たちも活動が鈍る頃あい。巣立ったばかりのヒナを連れたエナガやシジュウカラなどと出会うのが楽しみぐらいで、「あんまり土砂降りじゃなきゃあ」とか「めっちゃ蒸し暑いよりは、多少雨が降ってるぐらいの方が」といった感じで、どうしてもテンション低めになりがちの6月の調査。

お天気の方は、歩くのもしんどいピーカンでもなく、雨も降らず、絶妙のタイミングで、鳥の方も、シジュウカラやメジロなどがそこそこ姿を見せてくれたのですが、すっかり葉の繁った樹上高くを移動するばかりで、ばっちり姿を堪能する、というところまではいかず、「淡々とお仕事を片付ける」といった雰囲気のまま市民の森コースも終盤に。

それでも往生際悪く未練たっぷりに辺りを見回しもう一度何も気配のないことを確かめて、出口の道路に向かって後数歩という辺りで、突然、サンコウチョウの声。

時期的には全く期待リストに入っておらず、正に意表を突かれた感じ。

すぐに姿を確認しやすい道路側に移動したものの、残念ながら、姿の方はチラ見せ程度でしたが、「ツキヒホシホイホイ・・・」の囀りはしっかり堪能できました。

囀りだけでは確証は持てないものの、時期的には繁殖の可能性もありそうな。

この日は、猫ヶ洞池でも、ヒナ連れのカイツブリの姿が見られ、こちらもヒナを連れて他所から移動してきたとは考えにくく、繁殖の可能性あり。

とりあえず、今回の記録自体貴重ですが、今後にも楽しみの繋がる出会いではありました。

シジュウカラ、エナガの親子連れは不発だったこの日の調査ですが、猫ヶ洞池北側の芝生上ではハクセキレイの幼鳥が歩いていたり、森コースの方では、ハシブトガラスの子どもが親カラスに餌ねだりをするシーンに出くわすなど、この時期らしい場面もそれなりに。


市民の森途中では、数か所でムラサキシキブの花が開いていました。

ムラサキシキブ10年6月20日


ハンノキ湿地の方は、調整口のかさ上げが済んだようで、手前の堤の際まで満杯の水が。

ハンノキ湿地10年6月20日


森の出口に向かう辺りでは、ホタルガの姿も(使い慣れない新デジカメのストロボが勝手に発光、ちょっと色が不自然ですが)。

ホタルガ10年6月20日


羽の外縁の白帯が、飛ぶと丸い輪のように見えるのが名の由来となっているホタルガ。この時期しばらく姿を見せて、盛夏の時期は姿を消して、10月頃再び姿が目に付くようになります。

すっかり周りの緑が濃くなった猫ヶ洞池。

猫ヶ洞池10年6月20日


しばらく前から居ついている猫ちゃんたちも、相変わらず池の周りにたむろしています。

猫ヶ洞池の猫たち10年6月20日


周りは、まだ飛ぶのも覚束ない巣立ヒナたちもうろうろしているので、餌食になったりしなければいいのですが。


下は、しばらく前に建てられた炭焼き小屋の写真です。

炭焼き小屋10年6月5日


ちらりと小耳にはさんだところでは、早くもかなりの希望者が出ているようで、けっこう人気のようです。

うまく軌道に乗って、当地らしい森づくり活動のシステムが確立される方向に発展していけるといいのですが。

そう言えば、去年猛威を振るったカシナガも6月調査の時点では目に付きませんでしたねエ。

7月以降の状態が気になります。


名古屋市平和公園鳥類生息調査、世話人より
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平和公園(名古屋市)鳥類生息調査10年4月

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なかなか更新できないまま月が変わってしまい次の調査が迫ってきちゃいましたので、慌てて4月の報告のみ上げておきます。


4月の調査は、18日、朝の冷え込みはありましたが快晴の中実施。花冷えの厳しい日が幸いして延々ピンク一色だった桜の時期がやっとひと段落、ようやく葉を開き出したコナラなどの新緑に囲まれての調査となりました。

ちょうど、冬越しの鳥たちと南から渡ってくる夏鳥たちの交差する時期でお天気もばっちりということで、かなり気合は入っていたのですが、おあつらえ向きにコマドリ、シメなどの声は聞こえたものの、我が森コース&池コースはこれといった目玉になるようなシーンに恵まれずやや不発気味、目玉になるはずの夏鳥たちはごっそり旧農地コースに持って行かれたようで、あちらはヤブサメ、オオルリ等かなりよろしかったそうで、この時期としては完敗ムード。

この春までの工事で水場を増やした効果と考えれば、喜ばしいことではあるのですが、う〜んん、ちょっと悔しい。


ハンノキ湿地は、この日もほぼ満水。

ハンノキ湿地10年4月18日


お天気の巡り合わせもあって、この一年ぐらいは何とか干上がった状態を見ずにいますが、周囲の樹林が成長して湧水が減ったことや、乾燥したまま放置されていた間に大きくなった木の根で底に穴が開いた個所のあるらしい点などはまったく対処していないままなので、正直先行きは不安だらけ。

“森づくりの会”の働きかけで再度10cm程度かさ上げしてもらえそうな様子ですが、年間安定して水量が保てるかどうかに希少な生きものたちの存続がかかるだけに、効果のほどが気にかかります。

猫ヶ洞池は、芽吹いたばかりのコナラ等の新緑が常緑の照葉樹などに混ざり合って、さながら緑のパッチワークといった趣。

猫ヶ洞池10年4月18日


花冷え効果で、先月の調査で早くも花開いていた木のあったシダレザクラが、まだかなりきれいな状態で花を咲かせていました。

猫ヶ洞池畔のシダレザクラ10年4月18日


1ヶ月近く花が続いているというのも異常といえば異常なのですが、こちらは素直に喜びましょう。

異常といえば、人の往来も気に留めず、やたら間近い水場にカルガモの姿が。

カルガモ10年4月18日


やけに人慣れした姿に「どこかで餌でももらっているのでは」という懸念が。

善意で身近な生きものに関心を持って頂くのはけっこうなのですが、しっかり居ついてしまった野良猫ちゃんたちといい、やはり餌やりは問題です。

そういえば、餌台などで人為に供給された餌を採っていたスズメなどの小鳥類の間にサルモネラ菌等を原因とする感染死が広がっている、というニュースも報じられていましたねエ。やはり、安易な餌やりは慎んでもらいたいものです。

この時期定番の白い花、2種(またかと言う声が聞こえてきそうですが)。

下は、市民の森周辺のあちこちで花が目に付く、ガマズミ。

ガマズミ10年4月18日


こちらは、キラニンの坂の途中にある、アオダモです。

アオダモ10年4月18日



最後に、完成なった田んぼの写真を。

田んぼ10年4月18日


「箱庭風」との評も聞こえてきますが、どんなもんでしょうか。

景観的にはともかくも、貴重な水場であるとともに、刈り取り、植え付け、等の季節サイクルのある耕作地であることは違いないので、生きものに配慮した形できちんと維持できれば貴重な環境ではあります。



名古屋市平和公園鳥類生息調査、世話人より
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平和公園(名古屋市)鳥類生息調査10年3月

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2010年3月の平和公園鳥類調査は、お彼岸ドンピシャの21日。

「お彼岸ドンピシャ」だと何かあるの?とお思いの読者諸兄、ご存じの通り、わが平和公園は墓地公園でして、春秋のお彼岸、8月のお盆は大変な人出となり調査場所を移る際等の移動が大変なのです。

幸い?今回、「大荒れの天候」という天気予報の援助もあり、過去の例からみればまずまずといったところで収まりましたが、それでもやっぱり大変は大変でした。

実際のお天気の方は、夜半に降り続いた雨も明け方頃には止み、風の方も林内に入れば気にならない程度で、前夜散々脅された○○さん(某お天気お姉さん)に「口ほどにもないヤツめ」と投げかけたいぐらいだったのですが、雨風の残していった黄砂が酷く、霧がかかったように周囲の景色が霞んで、上の方を移動する鳥を観察する際は、すっかりシルエットになってしまい何度か識別に苦労する場面も。

最悪なのは、2日ほど前に洗車したばかりの車の方で、黄砂が降り注いだ上に雨が降って点々と雨の跡が浮き上がり、地球温暖化に配慮して?年に一〜二度しか洗車は行わないことに決めている世話人としては、「まったく、どうしてくれるんじゃっ!」と叫びたい気分でした。

と、相変わらず長過ぎる前置きはこのぐらいにして、肝心の調査の方は、この日も前月に引き続き、メジロ、シジュウカラ等の混群にたびたびぶち当たり、調査を賑わせてくれました。

ボチボチ繁殖の準備も始まるこの時期は、秋から冬にかけての時期と異なり単独行動の時間が多くなる(採餌の際は群れに戻るものの、巣造り等の際は群れから離れて番単位で行動する)ことを考えると、雨上がりのタイミングが幸いだったのかもしれません。

やたら「ヴィーッヴィーッ」と声をあげて飛び回るコゲラの姿が目に付き、繁殖時期が他の小鳥類より多少早めのエナガは、肉眼でも尾羽の先がクルリんっとカールしているのが分かる個体が2羽目に飛び込んできて、「もう、抱卵中ですか。頑張って下さい」と、ひと声かけたくなるようなシーンも(エナガは、長い尾羽を狭い巣の内部に押し当てたまま卵を抱いているので、尾羽に湾曲したくせがついて、ひと目で抱卵中と分かるのです)。
キラニン道路を上がる際には、モズのグチュグチュっと囀りともグゼリともつかない鳴き声に惑わされ、しばらく聞き耳をたてて一同頭を傾げるシーンも。

ハンノキ湿地の辺りでは、近い位置をアカゲラが声を響かせながら飛び回り、「あそこにとまった」、「わっ、右へ飛んだ」などの声がしばらく続きました。


ハンノキ湿地は、本日も満水。

ハンノキ湿地10年3月21日


ここ一年ぐらいはけっこう安定してある程度の水量を維持してくれているようで、降水量のかげんでたまたまなのかもしれませんが、とりあえず、うれしいですわ。

よく確認してこなくて「サクラ」としかかけないのが情けないですが、既にいい感じで花開いているサクラ(確か、場所的に、ソメイヨシノだったと思うんですが…。「サクラという名の木はない」なんて怒られそう)。黄砂の影響で霞んでます。

黄砂に霞むサクラ10年3月21日


サクラばかりでなく、コバノミツバツツジも花開いてました。

コバノミツバツツジ10年3月21日


世話人的には、早春のコバノミツバツツジが咲き始めた光景がけっこうお気に入りなんですが、年々数が減って、展望広場から尾根筋にかけてはまだ残ってますが、ハンノキ湿地の周りなど裾の方はほぼ絶滅状態。

下草刈り、樹木の更新など、やり方次第では復活も十分可能と思われるので、ナラ枯れ騒ぎが森の手入れを考えるきっかけになってくれたら、と、心配半分、期待半分で眺めているんですがねエ。


猫ヶ洞池も、黄砂で対岸が霞んでます(けっしてデジカメの性能のせいではありません)。

猫ヶ洞池10年3月21日


明け方までの雨で水量多めで、水面から突き出た立木のカワウなどがよく羽を休めている横枝も今日はすっかり水面下に沈んています。

アオサギ10年3月21日


この日は、もう少し上の枝上で、アオサギが哲学者の風情で遠くを眺めておりました。ミシシッピアカミミガメとのツー・ショットです。

下は、1〜2年前から増えつつあるマガモ。今年も、冬の間中ずっと姿が観察されていまして、代わりにオナガガモの姿が目立たないのがちょっと気になるところ。

マガモ10年3月21日


一位コガモ、二位オナガガモ、というここ何年かの冬ガモの構成に変化の出てくる前兆なのか、要観察、といったところです。


谷戸の方を回る旧農地コースは、この日は風が強くてちょっと苦戦したようです。

田んぼの方もおおかた完成したようで(写真は、掲示板の方に「やなぎ」さん撮影のものが確認できます)、「箱庭くさい」という意見も出ているようですが、今後、周囲にどのような植生が茂ってくるかなども気になるところです(もちろん、これは田んぼ周辺に限った話ではありませんが)。


今月で、またまた、2009年度が終わり、4月からはまた新たな年度が始まります(いったい、何年目?)。

ナラ枯れといい、工事の終わった谷戸の復活具合といい、気になるところ満載ですが、10月にはいよいよCOP10も開催されることでもあり(なんか、未だに人ごと、といった感じがぬぐえない(実際、大方は人ごとなんですが))、平和公園も含めた「東山の森づくり」がいい方向へ進むきっかけの年になれば嬉しいのですが。

毎年着実に進む高齢化に抗いながら、4月からもまだまだ続くセンサス(とりあえず、今年の12月までは行事予定に載ってる)ですが、よろしくお願いしま〜す。


ナラ枯れと里山の健康(林業改良普及双書No.157)」、「やなぎ」さんに余分に取り寄せてもらい読みました。参考になる部分あり、末尾の辺りには身の毛のよだつような記述もあったりしてなかなかの内容だったので、また、機会を見て、ご紹介できればと思っておりますが、新年度には平和公園でも国の予算がついて新たにナラ枯れ対策が行われる予定で、その辺りも気になるところ。

半端な対策で、余計に被害を広げるだけに終わったり、周辺に被害を撒き散らす結果になったりしなければいいのですがねえ(今のところ、三河方面にはあまり広がっていないようですが)。

といったところで、また、次回の更新まで。


名古屋市平和公園鳥類生息調査、世話人より

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数々の失敗を乗り越えてまいりました(鳥見人 生態篇)

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初めて間近にカワセミを見たのは東山動植物園の北側にある新池でのこと(もちろん、現在のように改修工事が行われる前の話)。

当時は、一時期都会の水辺から姿が消えていたカワセミが再び都市部へ戻りつつある頃で、書籍などにはたいてい「市街地の池沼からは姿を消しつつある」なんて解説が付けられていて、今よりはもう少し「希少種」といった感覚でとらえていたように思います。もちろん、未だに、姿を現わせば周囲から歓声の起こる鳥であることは変らないのですが。

東山線の信号から平和公園方面へ続く道沿いで、幅の狭いコンクリート製の土手の上に乗っかりフィールドスコープを立ててフェンス越しに対岸近くで餌を探すアオサギなどを眺めておりました。

幅の狭い土手の上にしゃがんでスコープを立てていたのですから、当然、お尻が土手の端からはみ出るくらいの感じで、ここがポイントですわ。

鳥見を初めてほどなく、「チチーッ」という声が聞こえたかと思うと手前の岸近く、私のほぼ正面の位置にカワセミがほとんど飛び込んでくるといった感じでとまりました。

かなり近距離をスコープで覗くのですから、ほんと、「どアップ」ですわ。

それまで、背中を見せて飛び去るところなど何度か遭遇はしているものの、これほど間近で姿を眺めるのは初めて。心臓がバクバクするぐらい舞い上がってしまい、正に息をつめて眺めるといった感じ(いや〜、自分で言うのもなんですが、初々しかったなあ…もっとも、デビューが遅いめで年齢を別にすれば、といったところですが)。

カワセミは、しばらくその場で辺りをキョロキョロ伺ったのち、飛び込んできたとき同様に、いきなり飛び立ち、すっかり夢中になっていた私は自分の置かれた状況も考えず、反射的にスコープを覗いたまま体の向きを変えたのですが、はっと気づいたときには、足の下にあるはずの地面がなかったのです。

幸い、購入して間もないフィールドスコープは何とか転倒を免れ、双眼鏡もグワシッとコンクリート壁に当たりながらもなんとか無事で、履いていたジーンズの脛の部分が破れ、右脛をしこたま擦りむいた程度で被害の方は済んだのですが、いや〜、うれしかったけど痛かった。


鳥見人(トリミニスト)としてこの種の失敗は、数々あり、猫ヶ洞池に初めてオシドリが飛来した際は、たまたま水量が少なくて干潟状になっていたところを、少しでも近くで写真を撮りたいと、スリスリシャッターを押しながらずり進んでいたところ、ヘドロの中へ踏み込んでしまい真新しいコンバースがおしゃかになったり(何度洗ってもヘドロの匂いがとれなかったのです)、名四の橋の上を車で走行中、目の前をハヤブサが横切り、つられて行方を追ってしまい、渋滞にかかって止まった大型トラックのオケツに突っ込みそうになったり。

そういえば、悔しい失敗もいくつかあって、すぐ脇の田んぼで餌を採るセイタカシギに夢中でシャッターを押しまくっていたところ、途中ではっとフィルムが空回りしているのに気付き、慌ててセットし直している間にセイタカシギが飛び去ってしまったり(フィルムカメラの時代ならではの失敗ですが)。

中でも悔しかったのは、手ごたえばっちりのコミミズクの飛翔写真が現像から戻ってきて、ルーペで覗いたところ、アングルやピントは思った通りバッチリだったのに、肝心のコミミが「あっち向けホイ」とばかりに顔だけ向こうを向いていたこと。いっそ失敗写真だったらあきらめもついたんですが、これは悔しかった。


もちろん、ラッキーも色々あって、初めて伊良湖にタカの渡りを見に行ったときは、絵に描いたようなビギナーズ・ラックで、その後20年近く通い続けた中でも何度も出会ったことはないほどの大当たりで、その後、秋が来るたびに土日ごとに通い詰めるほど泥沼にはまるきっかけになりました(まあ、ギャンブルの大当たりと同じで、その後の人生を狂わせる罠だったような気もしないでもないですが……)。


長年鳥見人としての活動を続けていますが、未だに、思いがけない出会いがあったかとおもえば、予想もしない大外れがあったり、予測のつかないところが一番の楽しみだったりするんで、なかなかこの病い、当分治る見込みはなさそうな。

「とんでもない鳥に突然遭遇して、興奮のあまりポックリ」というのを近頃密かに狙っていたりするんですが、近頃初々しさが薄れて、心臓麻痺を起すほど興奮する鳥がなかなか思いつかず、今のところ、これからの人生の一番大きい課題になっております(なんてお気楽なことを考えているうちは、まだまだ延々とのさばりそうですが…)。


名古屋市平和公園鳥類生息調査、世話人より

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